○體に聴く暮らし ~季節に合わせた休む力~
今日のテーマは、「體に効く暮らし ~ 季節に合わせた休む力~」ということで、お伺いしたいと思っています。日々の小さな選択が 大きな結果に結びついたりするんですが、體の声に耳を傾けることで、 少しずつ體や心が整っていくのかなというふうに思います。そこで今回は體が喜ぶ「休む力」についてお伺いしたいと思っています。
休む力、いいですね。
昨日たまたまテレビを見ていたら、
世界の国々の「平均睡眠時間」が出ていて、
OECDなどが調べた中で、
なんと日本が最下位だったんですよ。
でも平均は7.2時間あったので、
「意外と多いじゃん」と思う方もいるかもしれません。
私も高校の先生だった頃は、
だいたい6時間睡眠でしたから。
今はなるべく8時間はとるようにしています。
とはいえ、社会人や、
子育てをしているお父さんお母さんたちからすれば、
「そんなの無理よ」っていう状況だと思います。
でもやっぱり、
休むってとっても大事なんですよね。
では、1日6時間しか眠れないような方が、
どこで休めばいいのか?
まずはその時間を“見える化”してみることをおすすめします。
自分の平日・休日のルーティンを
一度書き出してみるんです。
書き出せなかったら、
コーヒー飲んでる時、お酒飲んでる時でもいい。
「自分ってどんな時に、
少しペースが落ちてるんだろう?」
「何をしてるときが、休めているんだろう?」
それを、まず確認してみてほしいんです。
「休む=眠る」
というイメージが強いかもしれませんが、
“ぼーっとする時間”
これも立派な「休み」なんです。
むしろ、ぼーっとすることは、
脳にも、自律神経にも、内臓にもいい。
でも世間では、
「何ぼーっとしてるの?」って言われがちで、
どこか悪いことのように思われがち。
でもね、
“ぼーっとする時間”こそ大切なんです。
たとえば、何気なく携帯を見てる時間も、
ぼーっとしているようで、実は脳はずっと動いてる。
携帯を見るという行為自体が、
脳に電磁的な刺激を与えているので、
全然ぼーっとしてないんです。
テレビも見ない、携帯も触らない。
本当の意味での「ぼーっとする時間」。
今日1日、空を見ましたか?
雲を眺めましたか?
ちなみに、お空に浮かんでいる
「雲を消す」っていう修行法もあるんですよ。
露天風呂に入ってる時なんかに、
ぼーっとしながらやってたりします(笑)
空を見る、お花を見る、山を眺める……。
都会の方なら、歩いている人をぼーっと見るのもいい。
とにかく、“ぼーっと”できる時間を、
意識的に作ることが大事。
電車の中でもいいけれど、
やっぱり皆さん携帯を見てますよね。
ちなみに、外国人から見たら、
日本人って「電車で寝てる人が多すぎてびっくりする」そうですよ。
それだけ疲れているってことですよね。
ぼーっとするのが難しい方は、
裸足になって、
もし庭や土のある公園が近くにあれば、
そこでちょっと歩いてみてください。
自然に身を預けるだけでも、
交感神経のバランスが整って、
體にも、脳にもやさしい。
そんな時間を、
少しでも日常に取り入れてみてください。
※今回のお話は、ラジオでの対談から抜粋しています。
他にも、暮らしに役立つ知恵がたくさん詰まったお話を、ラジオで配信中です。
📻 悟空といっぷく~ほっこり養生ラジオ~(スタンドFM)