冷えに負けない身体をつくる~秋から冬への「腎臓ケア」と水分の摂り方~


目次

秋から冬、体が変わる季節に気をつけたいこと

日本のどの地域でも11月に入ると
だんだん冷え込みが強くなります。

そんな季節の変わり目に役立つ
体調管理の知恵や冷え対策について
今回も悟空先生に伺いました。


腎臓ケアが冬の健康のカギ

「秋から冬にかけては、腎臓のケアがとても大切なんです」

夏の間に汗として出していた老廃物は
秋以降は主に「尿」として
体外へ排出されるようになるそう。

そのため、この時期は
腎臓に負担がかかりやすい。

腎臓は、背中の腰の少し上あたりに
左右ひとつずつある臓器。

そこを軽くマッサージしてあげるだけでも
血流がよくなり体の冷え対策になります。

昔の人は無意識に
意味のある動きをしていたんです。

たとえば
-長距離を走った後に腰に手を当てる
-寒い時に腕をさする
-驚いた時に胸に手を当てる

──すべてが理にかなっているんです。


一石二鳥の「合谷マッサージ」

マッサージをする際
手のひらで行う方が多いと思いますが
さらにおすすめなのが
「合谷(ごうこく)」
というツボを使う方法です。

親指と人差し指の付け根にあるこの合谷は
「万能のツボ」として知られています。

体調が優れない時や胃腸の調子が悪い時
にも有効とされているた
ここで腎臓のあたりをマッサージ
すればまさに一石二鳥。

特別な道具も時間もいらない
痛くなければ、すぐに実践できる健康法です。


水を“ちびちび飲む”のが秘訣

さらにこの季節に意識したいのが「水分の摂り方」。

これからの季節は“ちびちび飲む”のがコツです。
ガブッと飲まず、気がついた時に少しずつ。

冷たい水でなく、常温水をおすすめされています。
冬の常温水はやや冷たく感じるため
口の中で少し温めてから飲むのがよいそうです。

植物や動物に“白湯”を与えませんよね?
水には本来、酸素が含まれています。

酸素が少ない白湯よりも
常温水の方が体にやさしいんです。


飲み物と「胃の働き」の関係

コーヒーやジュース、スポーツドリンク
などは「水」ではありません。

これらを飲むと胃が食べ物と判断し
余分なエネルギーを使ってしまうとのこと。

また、食事中に水を飲むと胃液が薄まり
消化に負担がかかるそうです。

食事中はあまり水を飲まず
食後や作業の合間に
“気づいた時に口に含む”
くらいで大丈夫です。

口の中が乾いているときは
まず軽くうがいをしてから飲む
のがおすすめ。

唾液を循環させることで
口内環境も整います。


日常に取り入れたい小さな習慣

・腎臓の位置を意識して、時々軽くマッサージする
・合谷のツボで一石二鳥のケア
・水をちびちび飲み、食事中は控える
・口の中を潤しながら、唾液を意識する

どれもすぐに始められる
シンプルでやさしい習慣です。


まとめ

冷え込みが増す季節
体の声に耳を傾けながら
「腎臓をいたわる」時間
を作ってみてください。

今日のお話が、みなさんの日常に
小さな彩りを添えられたなら
嬉しく思います。


🎙️お知らせ

こちらの記事は「悟空といっぷく~ほっこり養生ラジオ~」より抜粋しています。ラジオでは、古武術の楽しさを10分にぎゅっと詰めてお届けしています。
体と心をもっと笑顔にする工夫を、ぜひ覗きに来てください。

📻 悟空といっぷく~ほっこり養生ラジオ~(スタンドFM) 

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