夏に負けない體を、6月に作る

今回は「夏に負けない體を6月に作る」ことをテーマに
悟空先生にお話を伺いました。


目次

湿度と上手に付き合うために大切な「毛穴の力」

6月は湿度が高くなり、体調を崩しやすい季節。
この時期から體を整えておくことで
夏本番を元氣に過ごす準備ができます。

まず大切なのは
「自律神経のバランス」と
「毛穴の開閉」。

本来、毛穴は氣温や体温に応じて開閉を繰り返し
体内の熱を調節したり、老廃物を汗として排出する
大切な働きをしています。

ところが現代は、クーラーの使用によって
この機能が鈍ってしまっている人が
多いそうです。

汗をかくことを嫌がる方もいらっしゃいますが
汗には老廃物の排出や体温調節という役割があります。

毛穴が開かず、汗がかけないと
体温がうまく下がらず
體の中に熱がこもってしまいます。


その結果、熱中症や夏バテのリスクが
高まってしまうのです。


クーラーは「使い方」が鍵

とはいえ、無理に暑さを我慢する必要はありません。
苦行ではなく、あくまでも
「自然に體に任せてみる」
ことが大切です。

できるだけクーラーに頼らず過ごせる時間をつくる。
どうしてもしんどいと感じたら
もちろん使用してもOKです。

ただし、クーラーの部屋に入るときは
「汗をきちんと拭いてから」
がポイント。

汗には老廃物が含まれており
そのまま冷房の部屋に入ってしまうと
せっかく出たものが體に戻ってしまうことも。

なかには「老廃物が戻ると毒性が倍になる」
という説もあるそうです。
ですから「出したら拭く」が夏の基本。


冷たい飲み物と脳の関係

ついつい手が伸びてしまう、冷たい飲み物。

実はこれ、脳にとっては「不快」な刺激なのだそうです。

たとえば運動後、體は水分を欲しているのに
キンキンに冷えた水を一気に飲むと
脳が「もうやめて」と満腹中枢を刺激。
必要な水分量を摂りきれずに終わってしまう
こともあるのだとか。

そこでおすすめなのが
「常温の炭酸水」。

炭酸の刺激で脳が「冷たい!」と錯覚するため
體にやさしく、氣分もスッキリ。


夏にはぴったりの選択肢です。


手首・足首を冷やして、體の芯を守る

体温調整には
「手首から先」
「くるぶしから下」
を冷やすのが効果的。

全身を冷やすよりも
部分的に冷やすほうが負担も少なく
オフィスなどでも取り入れやすい方法です。

特にスポーツ選手の世界では
「アイスバス」なども取り入れられていますが
日常生活では手を洗ったり
濡れタオルを使ったりと
簡単なことで十分とのこと。


速乾性シャツにも注意

夏になるとよく見かける「速乾性素材」のシャツや下着。

汗がすぐ乾くのは快適ですが
これを日常的に使いすぎると
毛穴の働きや肌の感覚=触覚(五感の一部)
が鈍くなってしまうとも言われています。

暑さを乗り切るための道具として
必要に応じて上手に使うのが理想です。


カレーで汗をかくのは、いいこと?

「夏にスパイスの効いたカレーを食べるのはどうですか?」
という質問には、悟空先生から「とてもいいことです」とのお答え。

汗をかくことで體内の熱を外に出す。
これは東南アジアなどの暑い地域の食文化にも通じていて
理にかなった習慣なんですね。


6月のうちに、夏バテしない體づくりを

冷房に頼りすぎないこと
冷たい飲み物との付き合い方
汗をかく意味
そして毛穴の働き……。

どれも日常生活の中で少し意識を変えるだけで、夏本番に向けた準備になります。

6月はまだ余裕がある時期。
今のうちに、暑さに負けない體づくりを始めてみませんか?


※今回のお話は、ラジオでの対談から抜粋しています。
他にも、暮らしに役立つ知恵がたくさん詰まったお話を、ラジオで配信中です。

📻 悟空といっぷく~ほっこり養生ラジオ~(スタンドFM)

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