普段からパソコン作業が続いたり、 読書が好きで長い間文章を読まれる方もいらっしゃると思います。そこで今回は、 そもそも目を疲れさせない方法、 あるいは疲れた時にできることがあれば、 教えていただきました。
まずは、僕が実際にやっていることをお伝えすると……
これは天地の知恵でもあるんですが、
皆さんも聞いたことあるかもしれませんね。
「温湿布」です。
あたたかいタオルを目に当てる。
とはいえ、普通のタオルだとすぐにぬるくなってしまいます。
そこで、以前どこかでお話ししたんですが、
DIY的に使える“熱保持力の高い石”があるんです。
特別高価ではなくて、
電子レンジで加熱できるようなもの。
それを濡れたタオルで巻いて、
電子レンジへ。
かなりの保温力が得られます。
これは、知り合いの治療家の先生に教えてもらった方法です。
「これ、いいですね」と話していたんですけど、
実は昔から似たようなことが行われていました。
たとえば、小豆入りのお手玉。
目が疲れた夜、
それを温めて「はい、お母さん」「はい、おばあちゃん」と
渡してあげるという文化もあったそうです。
こうした“温める”行為が、
まずは大きなポイントになります。
もちろん「目を休める」というのも大切です。
それに加えて、
“遠くを見る”ことも重要です。
なるべく自然のものを見る。
たとえば、
遠くを見て、また近くを見る。
この繰り返しが、
“目の筋力”
――いわゆる「眼筋」を鍛えるトレーニングになります。
僕たちは体の筋トレはよくやりますが、
目の筋トレは意識しないとやりませんよね。
実は、僕もけっこうやってます。
たとえば、親指を立てて、
その爪を見ながら目を動かす。
時計回り、反時計回り。
右目だけ、左目だけ、両目で。
上下、左右、斜め、円……。
メビウスの輪のように動かすのもいいですね。
こうした“目の筋トレ”をしておくと、
目が疲れにくくなるし、動きもスムーズになります。
スポーツ選手などは特に、
動体視力や遠近感が重要ですよね。
これらも鍛えられるのが「目の筋トレ」なんです。
もうひとつ。
“目の左右の動き”に関するツボについて。
パソコンで横書きの文章を読むとき、
目は左右に動きますよね。
この左右の動きを助けるツボが、
鎖骨の一番内側――
首に近い部分にあるんです。
また、縦書きの本を読む方には、
顔の中心に近い部分――
たとえば、鼻の下、上唇の上。
下唇の下、顎の上。
こういった部分を、
やさしくマッサージするとよいと言われています。
実際に治療で使っている方もいますし、
加齢や目の疲れだけでなく、
勉強やスポーツにも応用できます。
それなのに、意外と知られていない。
もっと広まってもいいはずなのに、
不思議だなと感じています。
そして、ツボといえば
――後頭部にもあります。
“目のツボ”で検索すると色々出てくると思いますので、
ぜひ活用してみてください。
ツボには昔からの叡智が詰まっています。
本当に、おすすめです。
たくさんの情報をお伝えしましたが、
まずは「温める」。
次に、「目の筋トレ」。
手足の筋トレはしても、
目の筋トレはしていない方が多いと思います。
でも、目を動かすだけなので、
場所を選ばず、手軽にできます。
筋力がつくと、疲れにくくなるだけでなく、
目の動きもなめらかになります。
マッサージも忘れずに。
鎖骨下、鼻まわり、顔まわり、後頭部。
押すというより、やさしく撫でるだけで十分。
今、先生も目の前でやってくださいましたが、
本当に軽く手を添えるくらいでした。
撫でるくらいがちょうどいいと思います。
それから、パソコン作業をする方へ。
画面の高さにも注目してみてください。
ちょっと斜め下くらいに画面を置くと、
ぱっちり目を開けずに済みます。
まぶたが少し下がって、
ドライアイになりにくくなります。
目の開きが大きいほど、
目が乾きやすいというデータもあるので、
画面の高さはぜひ意識してみてくださいね。
以上、今日は目の疲れについて、
さまざまなアプローチをご紹介しました。
ぜひ、ご自身に合った方法を試してみてください。
※今回のお話はラジオでの対談から抜粋しています。
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