◆ 今回のテーマは「秋といえば運動会」
昔は10月10日は「体育の日」と言っていましたよね。
今年の「スポーツの日」は
10月13日(月)に移動していますが。
秋といえば運動会。
最近では春に行う学校も増えてきましたが、
少し涼しくなった秋は、やっぱり運動の季節
というイメージがあります。
とはいえ、運動が得意な方ばかりではありません。
「體を動かすのが苦手」
「走るのはちょっと…」
という方も多いですよね。
今日は、そんな方にも役立つ
“走らなくても運動になるカラダの使い方”
について、悟空先生に伺います。
◆ 秋に運動会やお祭りが多い理由
今では春に行うところも増えましたが
もともと秋に運動会をしていたのには
理由があります。
日本の昔の考えでは秋というのは
“ねじれ”が起きやすい季節なんです。
ねじれというのは
心や體のバランスが少し崩れやすくなる
ということ。
普段はおとなしい子が
秋になると反抗的になったり
妙に喧嘩っぽくなったりする
──そんな“ねじれ”を取るために
昔の人たちはお祭りや運動会を
していたとも言われています。
◆ 「運動神経がない」という思い込み
「うちの子は運動神経がないんです」とか
「自分は運動が苦手で…」
とおっしゃる方がよくいます。
でも、実は“運動神経”というものは
誰にでもあるんです。
猫でジャンプできない猫はいませんよね?
みんなジャンプできます。
速さや持久力に個体差はありますが
“できるように設計されている”のが
人間の體なんです。
つまり、苦手なのではなく
“使い方を知らないだけ”。
神経の回路を作ってあげれば
誰でも動けるようになります。」
◆ 走らなくてもいい運動法
“運動=走る”
というイメージがありますが
実は走る必要はまったくありません。
私自身も最後に走ったのは
飛行機に乗り遅れそうになったときぐらい(笑)。
基本的に走りたくないタイプです。
動物はそれぞれ心臓が打てる回数が
だいたい決まっているといわれます。
ネズミは鼓動が速くて短命
ゾウはゆっくりで長生き。
人も、無理に心拍を上げすぎるより
穏やかに體を動かす方が
長く元気に過ごせると思うんです。
◆ 坂道を歩くのがおすすめ
走ると膝に大きな負担がかかります。
体重の何倍もの力が
着地のたびに膝を打つんですね。
階段の上り下りも同様で
特に“下り”は膝への負荷が強いです。
ですから、
階段とエスカレーターがあれば
迷わずエスカレーターに乗りましょう。
その代わり
坂道は歩きましょう。
坂道は自然の傾斜ですから
體の使い方に無理がないんです。
昔から坂道は“天然の運動場”なんです。
革靴やヒールではなく
できれば草履のような“フラットな履物”で
歩くとより良いですね。
足の裏をしっかり使って
地面を感じることができます。
◆ 無理なく、楽しく体を動かす
運動は“楽しむ程度”でいいんです。
無理に頑張るより
自然の中で気持ちよく歩くことが
一番の健康法です。
私も山登りをしますが
年配の方々の方が元気なことが多いんですよ。
いい趣味をお持ちだなと思います。
◆ まとめ:走らなくても體は整う
走らなくてもいい。
坂道や自然の中を
自分のペースで歩いてみてください。
膝に不安がある方は
“上り多め、下り少なめ”
で調整すれば大丈夫です。
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