みなさんは、食卓で箸置きを使っていますか?
日本の食事では、箸先を箸置きにのせ
食事と自分の間に横に置きますよね。
つまり、お箸は結界と考えられます。
そして手を合わせて
「いただきます」ですよね。
多くの命を、いただくことに対して
感謝を持って、命と自分のからだの
境界線が箸、結界と考えるそうです。
余談ですが西洋では、ナイフやフォーク。
ある意味、いざという時は武器(?)ですが
それを向かい合う相手に向けていますよね。
さて、日本語は同じ音を使う言葉は
意味に共通点があるということは
お話ししてきましたが
食事の箸と、川の橋、
これにも同じ意味が込められています。
簡単にいうと、神様と人間の橋渡し。
伊勢神宮の宇治橋、
五十鈴川にかかる橋はまさに
日常から神聖な領域への架け橋。
そして映画、「千と千尋の神隠し」は
ご覧になりましたか?
カオナシという不思議なキャラクターが
登場したのは、橋の真ん中。
つまり、どちらにもいけない宙ぶらりん。
まさに、そんな存在を表していましたね。
食事でも、
異なるものを自分の中に取り入れる
自分の中への橋渡しの箸なのです。
今回はここまで。