~梅雨の音と香りで整える心と體~
今回は、「雨の日の過ごし方」がテーマです。
梅雨の時期、雨が続くとつい気分も沈みがち。
外出もおっくうになってしまいますよね。
でも、雨の日にこそ感じられる
自然の音
香り
色……
それらに耳を澄ませることで
五感がゆるやかに整っていくのだそうです。
雨の日の「わびさび」を感じる。
私は1日1回は外に出ないとしんどくなるタイプです
雨の日でも、レインウェアを着て外に出たり、
モールや施設の中を歩いたりして
體を動かすようにしています。
とくに霧島のような自然豊かな場所では、
雨の音や匂い、葉の揺れなどを感じながら歩くことで、
感性が磨かれ、五感が研ぎ澄まされていくといいます。
家にこもっているのがつらい方は
思い切って傘をさして外に出てみるのも
気分転換になりますよ。
一方で、
「外には出たくない……」
という方にこそ試してほしいのが
“雨音に耳を澄ます”
という過ごし方。
たとえば、
テレビや音楽をいったん止めて
ただ静かに、雨が屋根や窓
バケツに落ちる音を聞く。
その「チャポン」「ポツポツ」という音は
わびさびを感じる粋なお遊びであると同時に
脳にとって良い刺激になる
心地よい波長を持っているそうです。
雨の日の自然は、子どもの遊び場。
子どもたちにとって、雨は楽しいもの。
長靴を履いて水たまりに飛び込んだり、
葉っぱについた雨粒をじっと見つめたり……
私たち大人もそんな自然の変化に目を向けてみませんか?
- 雨の日の紫陽花
- 湿った土の香り
- 雨の降る前の空気のにおい
そんなささやかな違いを感じるだけでも、
心のリズムがふわっと緩んでいきます。
雨音×ツボ刺激で一石二鳥
また、五感を使いながら「體を整える」ことも可能です。
たとえば、
- 合谷(ごうこく):万能のツボと言われる
- 労宮(ろうきゅう):手のひらの中心にあるツボ
これらを痛くない程度に、やさしく押すだけで、
脳がリラックスし
副交感神経も整っていきます。
「痛いくらいが効く」と思いがちですが、
実は痛くない刺激の方が
體にも脳にもやさしいんですね。
- 雨音を聞いてみる(テレビを消してみる)
- 雨の匂いを感じてみる(ベランダや玄関先で)
- 気が向いたら傘をさして外へ出てみる
- 紫陽花や雨の葉っぱを眺めてみる
- 合谷・労宮などのツボを、やさしく刺激してみる
五感がひらかれることで、
いつもの雨の日が
少しだけ違って見えるかもしれません。
※今回のお話は、ラジオでの対談から抜粋しています。
他にも、暮らしに役立つ知恵がたくさん詰まったお話を、ラジオで配信中です。