悟空先生を深掘り④~先生のターニングポイント~


目次

人生のターニングポイントについて

人生のターニングポイントというと
おそらく皆さんにもいくつも
思い当たるものがあると思います。

私の場合
一番古いターニングポイントは
5歳のときです。

母子家庭で育ち
母が亡くなったときですね。

5歳ですからそのときに
深く塞ぎ込んだ記憶は
正直ありません。

ただ、後から振り返ってみると
あれは確実に
人生の流れを変えた出来事だったな
と思います。


中学2年生のときに起きた出来事

次の大きなターニングポイントは
中学2年生のときです。

当時は
いわゆる「校内暴力」が
吹き荒れていた時代でした。

どこかの中学校が
どこかの中学校に
殴り込みに行く。
そんな話が普通にある時代です。

私も弱いものいじめを
している場面を見てつい
「そんなことやめとけよ」
と言ったんですね。

それがきっかけで
次のターゲットになりました。

いろんなことがありました。


人の社会を初めて知った瞬間

自分としては
ごく普通のことを言ったつもりでした。

言うべきことを言っただけ。
きっと
「そうだよね」
と言ってくれる人が
いると思っていました。

ところが
現実は違いました。

人は強いものにつくんですね。

普段は
「あいつら良くないよね」
と言っていた人たちも
いざその本人を前にすると
スススッとそちら側につく。

気がつけば
自分だけが一人ポツンと
取り残されていました。

「ああ人の社会って
こういうものなんだな」

それを人生で初めて
実感した瞬間でした。


目立たない時期を選んだ理由

それまではどちらかというと
明るいタイプだったと思います。

いわゆる
「陽キャ」ですね。

でもその出来事を境に
一気に目立たない方向へ
舵を切りました。

余計なことは言わない。
前に出ない。
目立たない。

それを高校3年生くらいまで
続けました。

逆らわない
ということではありません。

ただまずは観察しよう
と思ったんです。

人とはどういうものか。
社会とはどういうものか。
そして、
自分とはどういう人間なのか。

とても雑ではありましたが
人を観察し、同時に
自分を観察する時間でした。

今振り返るとあれは
とても大切な経験だったと思います。


つらい環境にいる人へ伝えたいこと

もしいじめや居心地の悪い環境に
置かれている人がいるなら。

子どもでも大人でも
共通して言えることがあります。

それは
趣味を持っておくことです。

私の場合相手はグループで
こちらは一人。

毎日のように一人ずつ
喧嘩をしに来る。

昼休みになると
ガラッとドアが開いて
「おるか?」と来る。

一人終わると次の日
また別の人が来る。

そんな日々でした。

その中で
本当に救いになったのが
趣味でした。


居場所は一つでなくていい

趣味があるとその世界では
全然違う人たちとつながれます。

利害のない人。
学校や職場と関係のない人。

「こんなことがあったんだよ」
と話せる相手がいるだけで
ずいぶん違います。

今ならSNSでもいいと思います。

ただ、できれば顔を知っている人が
一人でもいるといいですね。

居場所は、一つでなくていい。

教師になってからも不登校の子を含めて
何度もそう伝えてきました。


旅が教えてくれたこと

大学を卒業したあと
高校教師の採用試験に
合格しました。

でも
「このまま教師になったら
子どもたちに失礼だな」
と思ったんですね。

それで合格を辞退して
自転車を担いで旅に出ました。

シルクロードを走ったり
海外を回ったりしました。

正直、帰ってきたときは
「大して成長していないな」
と落ち込みました。


旅はいつ役に立つかわからない

香港の
チョンキンマンションで
ビールを飲んでいたとき。

カナダから来た小学校の先生が
声をかけてくれました。

事情を話すと
こう言ってくれたんです。

「旅は人生で一番の教師だよ」

「いつ役に立つかはわからないけど
無駄だと思うことをちゃんとやったのは
素晴らしいことだ」

その言葉はとても救いになりました。

実際その旅の失敗や苦い経験が
後になって誰かへのアドバイスや
考える材料になっています。


安定を手放すという選択

50歳前後のときもう一つの
大きなターニングポイントがありました。

私は公立高校の教師でした。
安定した仕事です。

社会的な信用もある。
生活も守られている。

そこから
古武術を広める道へ
飛び出すかどうか。
これは正直かなり悩みました。

でも、いざ出てみると
なんとかなるものです。


年末年始に少しだけ妄想してみる

人はどうしても守りに入りがちです。
それは悪いことではありません。

ただ一度、
「もしも」を考えてみる。

年末年始に温泉に入りながらでも
お風呂に入りながらでも。

「来年どうする?」

そんな妄想をするだけでも
心が少し軽くなるかもしれません。

妄想はとても大事な力です。

映画やアニメもそのために
あるのだと思います。


ここまでが私の人生のいくつかの
ターニングポイントです。

誰の人生にも必ず意味のある
分かれ道があります。

それが今すぐ答えにならなくても。
いつか必ず自分を支える
経験になる。

私はそう思っています。

お知らせ

この続きや、ここではお話ししきれない内容は
オンラインサロン「悟空の部屋」で
じっくりとお話ししています。

こちらの記事はラジオで収録したお話を
要約してお届けしていますが、
ラジオではお伝えしきれない
日常生活に活かせる古武術の知恵や
心と體を整えるヒントも
サロン内でゆっくり掘り下げています。

毎回取り下ろしのインタビューや
悟空と直接Zoomでお話しできる
「おしゃべりサロン」も毎月開催しています。

はじめの1週間は無料でご参加いただけますので
興味のある方は、ぜひ覗いてみてください。

今日もお読みいただき
ありがとうございました。

次回もどうぞお楽しみに。

📻悟空といっぷく~ほっこり養生ラジオ~(スタンドFM)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次